東京都内で茶碗・茶陶の鑑賞ができる美術館・博物館一覧

茶碗・茶陶を鑑賞できる東京の美術館8選

最終更新日:2017年5月9日

東京都内には美術館や博物館がたくさんありますが、それぞれ得意分野があります。

西洋絵画であれば国立西洋美術館。
近代日本画であれば山種美術館。
現代アートなら東京都現代美術館や小規模なワタリウム美術館。
など。

「茶碗」は陶芸作品のひとつですが、「茶陶」「茶の湯」に特化した日本文化として、特別な位置をしめています。
この記事では、東京都内で茶碗・名椀を鑑賞出来る美術館・博物館をご紹介します。

東京国立博物館(台東区上野公園)

日本の国宝・重要文化財の多くがここに所蔵されています。
通称「東博」「トーハク」

特別展も凄いですが、常設展(総合文化展)だけでも凄いです。
もちろん茶碗をはじめとした茶陶も常に展示されています。

・月曜休館
・開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで) 
※総合文化展は夜間開館あり

常設展示されているものの多くは、写真撮影可能です(三脚・フラッシュ等禁止)。
※寄託品などで撮影禁止の展示もあります。カメラ×マークがついています。


これは志野の名椀「振袖」


貴重な唐物茶碗の「灰被天目」

所蔵品は膨大なので、その時なにが展示されているかは運ですね。
ホームページでもチェックできます。
トーハク 茶の美術 作品リスト

展覧会ではなくても確実に茶碗を鑑賞したいならトーハクへ。

国立近代美術館(千代田区北の丸公園)

近代美術なので伝統的な名椀はありませんが、近代の陶芸家の作品を所蔵しています。
所蔵されている陶工の例を挙げると、
・荒川豊蔵
・北大路魯山人
・金重陶陽
・加藤土師萌
・河井寛次郎
・川喜田半泥子
・清水卯一
・鈴木藏
・富本憲吉
・三輪壽雪
・十五代樂吉左衞門
といったそうそうたる名前が並んでいます。

企画展のほか所蔵作品展もありますが、茶碗が展示されているとは限りません。
ホームページ等で確認しましょう。

http://www.momat.go.jp/
所蔵作品展:10:00-17:00(金曜日・土曜日は10:00-20:00)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、展示替期間、年末年始

企画展は企画毎に要確認。
樂展のような茶碗に特化した企画展をすることもあります。

畠山記念館(港区白金台)

茶の湯専門の美術館です。
茶人畠山即翁が創始しました。
常設展はなく、年4回春夏秋冬それじれ数週間の展覧会を開催しています。
小さいな記念館ですが、重要文化財指定の名椀を数碗所蔵していることをはじめ、多くの茶の湯関連の所蔵作品があります。

春季展・夏季展(4~9月) 10:00 ~ 17:00
秋季展・冬季展(10~3月) 10:00 ~ 16:30

休館日は月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/

三井記念美術館(中央区日本橋)

越後屋・三井家・三井財閥の持っていた至宝を所蔵する美術館。

常設展はありませんので、その時開催されている展覧会で茶碗が出展されているかどうか。
国宝の志野茶碗「卯花墻」をはじめ、多数の名椀が所蔵されている。

休館:月曜
開館時間:10:00〜17:00
※展覧会により異なることがある

http://www.mitsui-museum.jp/

根津美術館(港区南青山)

日本美術専門の美術館。

重要文化財の青井戸柴田・雨漏茶碗・鼠志野茶碗山の端をはじめ、多数の名椀を所蔵する。
茶碗を鑑賞できるのかどうかは、基本的に展覧会次第。

展覧会のほか「テーマ展示」もあるが、茶碗が展示されているとは限らない。
そのときどの根津美術館の所蔵品を鑑賞できるのかは、ホームページで公表されています。
いま鑑賞できるNEZUコレクション

休館:月曜
開館時間:10:00〜17:00
※展覧会により異なることがある

http://www.nezu-muse.or.jp/

静嘉堂文庫(世田谷区)

国宝・曜変天目(稲葉天目)を所蔵することで有名。
数寄者でもある実業家の岩﨑彌之助・岩﨑小彌太のコレクションを元にした美術館。
国宝7点をはじめ、およそ6,500点の東洋美術を所蔵する。

常設展示はなく展覧会のみ。

休館日:月曜
開館:10:00〜16:30

http://www.seikado.or.jp/

五島美術館(世田谷区)

実業家五島慶太のコレクションを元にした美術館。
重要文化財である鼠志野峯紅葉をはじめ、長次郎・ノンコウ・光悦の樂茶碗、黄瀬戸、織部、志野、井戸茶碗など、名椀を多数所蔵する。

常設展はなく、展覧会を狙って訪れることになる。
所蔵品展を年に2回くらい開いているので、だいたい年に1回は所蔵する茶碗を鑑賞する機会がある。

休館日:月曜
開館:10:00〜17:00

http://www.gotoh-museum.or.jp/

智美術館(港区虎ノ門)

現代陶芸専門の小さな美術館。
常設展はなく展覧会のみ。

伝統的な茶碗を展示することはないが、現代の茶碗に出会うならココを外せない。

過去には「現代の名椀展」「茶の湯の現代」「細川護熙展」「現代の茶展」「鈴木藏の志野展」「加藤唐九郎・重高・高宏展」「現代の茶陶展」「樂吉左衛門展」など、茶碗好きなら垂涎の展覧会が開催されています。

http://www.musee-tomo.or.jp/

戸栗美術館(渋谷区松濤)

茶碗はありませんし茶陶も関係ありませんが、陶器専門の美術館です。
茶碗だけではなく陶器に興味が出たら是非。

柿右衛門・鍋島・伊万里といった陶器に強いです。
基本的には展覧会メインですが、「やきもの展示室」があり所蔵品や現代作家の作品が展示されています。

行かれる際は、公式ホームページにて割引券をゲットしましょう。
ページをスマホで表示すれば200円安くなります。
http://www.toguri-museum.or.jp/riyou/waribiki.php

休館日:月曜
開館:10:00〜17:00

http://www.toguri-museum.or.jp/

まとめ

いつでも必ず茶碗を鑑賞できるのは東京国立博物館のみです。
あとは展覧会次第。
ですが、茶碗がみたくなったときにここであげた美術館をチェックすれば、どこかしらで名椀に出会えるでしょう。

関連記事:茶碗鑑賞の基礎知識

1.基礎:茶碗の種類や名称を豊富な写真で
2.基礎:茶碗鑑賞のポイント、用語集
3.名椀・国宝茶碗一覧
4.名椀・重要文化財の茶碗一覧
5.近代・現代の茶碗
おまけ:国宝と重要文化財に指定された茶碗一覧。観賞用全リストPDFあり
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